イル・ポッツォーネ[2018]ジャコモ・バラルド【イタリア　トスカーナ　赤ワイン】

【イル・ポッツォーネ】
品種：サンジョヴェーゼ　　樹齢：1970年に植樹。　アルコール:13％
畑・土壌:ピアッツェ、貝殻と石灰岩が多く存在するシルト・粘土、砂質凝灰岩。南東向き。標高340m
醸造・熟成：自生酵母で25日間かけて発酵。10％を全房。バリックでMLF。
フレンチオークとパンチョン（大樽）で12か月、ステンレスタンクで6か月、18か月瓶熟成。
特徴：ブドウ畑の真ん中に位置する井戸にちなんで名づけられました。爆発的な果肉の風味を貝殻の欠片と石灰がもたらす塩気とフレッシュな酸でバランスを取っています。

古いブドウ畑からボディと個性のあるサンジョヴェーゼ。レッドベリー、ブラックベリーの香り。３つのサンジョヴェーゼ　クリュの中で最も“寛大”で豊かな味わいです。包み込むようなエレガンス。大らかなタンニン、現時点から楽しめ、熟成すると明らかな個性を持った複雑なワインになります。

クラシックな大樽熟成のワインを思わせるわずかに酸化を促した香り。赤い花やカンゾウ、果梗由来のフェンネルやシナモンのアクセントが香りを複雑に構成している。大きなスケールながら悠大さがあり、神経質さのない果実のパノラマ感ある広がり。酸と果実が大きな風船を満たすように広がっていく。

無数の赤果実が絵具を垂らして滲むように重なり合うグラデーション。タンニンに頼らずサンジョヴェーゼの果実の上澄みだけで描くような世界観。余韻の広がりはどこか熟成したピノ・ノワールを想起させてくれる。ジャコモのトップワイン。（2022年5月インポーター）