ラルマンディエ・ベルニエ
ラルマンディエ・ベルニエは、1880年から、コート・ド・ブランの南に位置するヴェルテュ村でシャンパン造りをするレコルタン・マニュピュラン。現当主であるピエール・ラルマンディエはアルザスとブルゴーニュで働いた後にクラマンの区画を父親から、ヴェルテュの区画は母親から受け継ぎドメーヌを継ぎました。
畑はコート・ド・ブラン地区のプルミエクリュ格付けのヴェルテュ村とグランクリュ格付けのクラマン、シュイィ、オジェ、アヴィズに所有しています。ワイン造りのポリシーとして「全ては畑仕事で決まる」と語るピエール氏は有機栽培(現在はビオディナミ)を行い、健全で完熟した葡萄を得ることに重点を置いています。使用品種はシャルドネが85%、ピノノワールが15%で平均樹齢は33年。圧搾後、畑毎にタンクか樽で野生酵母(シャンパーニュでは99%が培養酵母で発酵されます)を用いて発酵。瓶詰めされたボトルは3~8年に渡って熟成されたのちにリリースされます。
殆どのブリュット表記されるシャンパーニュは12g/l程度のドサージュが行われていますが、ラルマンディエ・ベルニエでは「ドサージュが多いとテロワールを覆い隠してしまう」と、ブリュットでも5g/l、テール・ド・ヴェルテュはドサージュしていません。クラマンとヴェルテュの真髄を映し出した、ラルマンディエ・ベルニエのシャンパーニュはブラン・ド・ブランの最高峰のひとつとして高く評価されています。