ラ・ロックダンタン
DRC、ルロワ、セロス、ディディエ・ダギュノー、ルフレーヴらにコンサルティングしてきたクロード・ブルギニヨン夫妻のワイン。
彼らは、1990年代初頭
「ブルゴーニュのグランクリュに生息する微生物はサハラ砂漠より少ない」
と、除草剤と農薬まみれの栽培に警鐘を鳴らしました。
DRCがビオディナミに転換する際には、DRCの従業員をトレーニングしながら、数年間に亘って転換のプロセスに⽴ち会ったそうです。
有名ドメーヌの畑の土壌分析をしてきたブルギニョン夫妻は、いつか引退した後に自分自身でワイン造りをしたいという夢を抱いていました。
二人は、農薬が一切使われたことのない、汚れていないピュアな畑を求めて、2002年に荒れ地の森を購入し、その荒れ地を6年掛けて開墾・整地。
2017年ヴィンテージで白ワインを、続く2018年ヴィンテージで赤ワインのキュヴェを醸造し、造り手としてデビューしました。
白ワイン「ネフェール」のソーヴィニョン・ブランはサンセールのフランソワ・コタから譲り受けた。赤ワイン「ニグリンヌ」のマルベックはコルバン・ミショット、カベルネ・フランはソミュールのクロ・ルジャールから譲り受けた。
栽培も醸造も正統的。
ワイン情報サイトの《ワインレポート》に興味深いコメントがありました!
<以下、山本昭彦氏のコメント>
百科事典的な知識にトップ生産者と共に働いてきた経験をかけ合わせて、このテロワールワインが生まれたのだろう。
カオールは濃厚な赤ワインで知られる産地だが、この白ワインからはチョーキーな石灰質⼟壌のミネラル感が鮮明に伝わってくる。⼟壌の力を引き出すワイン造りを世界に広めてきた夫妻が、理想と描くお手本を示す自然派ワインだ。