フィリップ・グィヨネ
シャンパンの『モーリス・ショパン』で一気に注目を集めたインポーター アークセラーズさんより衝撃的だったブルゴーニュワインをご紹介させていただ きます。
2019年に設立されたばかりのミクロ・ドメーヌ『フィリップ・グィヨネ』。
グランクリュのような圧倒感があり非常に複雑で味わいの層が何層にもなって いるゴージャスさ、余韻にも味わいが迫ってきて、そのテクスチャを感じながら
「これは、とんでもないワインが輸入されてきたな...」
と動揺にも似た衝撃を受けました。
このワインを飲んで誰が「マコン・ヴェルジッソン」だと思うでしょうか?!
フィリップはワイン流通会社の株主でもあり常にワインを作りたいと思ってい ましたが、既存のドメーヌを購入するのはNGで、自分で0からドメーヌを造 りたいという夢を持っていました。
彼が見つけた土地は、長年にもわたる耕作放棄地だった区画。
1000年以上前にブドウの木を植え始めた有名なクリュニー修道院の僧侶に よって開墾された風景でした。
場所は1級畑のすぐ横の標高の高い場所です。
耕作放棄地に植えた葡萄な為、まだまだ若木の葡萄。
なのに...このワインができるとは...信じられない!
エマニュエル・ギュイヨのアドバイスを受けながら、ビオディナミを実施。
マコンらしい、熟した柑橘系果実味(熟したグレープフルーツなど)トロピカル フルーツ(パッションフルーツ)バニラビーンズなどが広がり、酸は輪郭がはっ きりしていてシャープ。
更に『深い味わい、複雑性、旨味』長い余韻がマコンらしくない個性を表現し ます。樽香も非常に馴染んでいてバランスは完璧。
あまり低温でサービスするより、大ぶりのグラスでゆっくりと楽しんでいただ きたい逸品です。
間違いなく、今後もフォローすべきブルゴーニュの新世代と言えます。
◆醸造方法
ワイン醸造には自分一人ではなく一緒に働いてくれるパートナーが必要でした。長年同じ価値観を持つ人材を探していてEmmanuel Guillot(domaine Emmanuel Guillot)と巡り合いました。
醸造方法がユニークで、シュールリー状態でバトナージュして旨味と複雑性を 引き出し、上澄みを抜き取る。
通常の生産者はここで終わりますが、彼は更に残った澱の部分を一旦落ち着か せて、更にバトナージュします。
その際に大きな澱を潰しながら撹拌し、落ち着かせてからもう一度上澄みを抜 き取り、1回目で抜き取った上澄みとアッサンブラージュ。
そうする事により『深い味わい、複雑性、旨味』を最大限に引き出す事が出来 ます。
この醸造方法から生み出されたのが、グランクリュのような圧倒感のあるマコン をお楽しむください!