パラッツォ・トロンコーニ
ラッツィオ州の田舎の土着品種から造られた日常のワイン。
古き良き昔の日常酒を再現したのが「WTF・ビオディナミコ」。
1リットルボトルに詰められた濁ったワイン。
素朴なのに今までにない独特の旨味が癖になります。
そして、この造り手の真骨頂は他のどの造り手も持っていない土着品種の面白さ。現代品種はハイブリッドなので人間が感じやすい味、香がしっかりあるのです。一方、土着品種で廃れていってしまった品種というのは味わいや香に派手な解りやすさはありません。
土着品種の自然な味わい。素朴で滋味深い旨味。
決して派手な味わいではありませんが作られた味ではない何とも言えない、馴染んだ美味しさ。
現代的なワインにはない素朴な美味しさをお楽しみください。
◆パラッツォ・トロンコーニ
ラッツィオ州フロジノーネ県のはずれアルチェ村。ローマ帝国時代から葡萄をはじめ素晴ら しい農作物の産地として名を残してきた。この地で 400 年続く荘園を営んできたマロッコ 家は 60 年代、マルコのお爺さんの時代に全ての農地を売却。鉄道会社で働く為にロ ーマに移住して、荘園の歴史は終わります。
その後、ローマでエンジニアとして活躍、エレベーター製造会社を立ち上げ、財を成したマ ルコ・マロッコは幼い頃に見て、経験したお爺さんの農業が忘れられず、農業にこそ自分 達家族のルーツがあると考えるようになっていきます。遂には会社を清算。37 歳でトスカ ーナの農業学校に進学し農業を学び、ワイン造りに興味を持つようになります。
卒業後、ボルドーのグラン・ボーセジュール等で実際のワイン造りを経験した後、故郷に 戻り、祖先の土地を買い戻し、畑に仕立て直していきます。400 年続いたマロッコ家の 荘園を同じアルチェ村で再現していったのです