武田信宏

＜NOB's FIelds自己紹介＞
はじめまして。山形県高畠町でワインブドウを栽培している武田信宏（たけだのぶひろ）と申しま す。この度、「NOB's Fields（ノブズフィールズ）」という名前でワインの委託醸造（間借り醸造）、 販売をしていくことになりました。NOB's Fieldsのワインは自らが栽培したブドウのみを原料としてい ます。小さなブドウ農家の民芸品のようなワインです。ブドウを育てる環境負荷を最小にする努力を し、飲んだ方々の楽しい時間を作るお手伝いができるようなワインを造っていけたらと思っています。

・略歴
ブドウ農家となる前は日本酒を造る仕事をしていましたが、その時にワインと出会い、畑や農産物 と密に繋がったワインという飲み物にどんどん魅了されていきました。そして、2016年から高畠町で ブドウ栽培の研修を2年間受け、2018年にブドウ農家としての人生をスタートしました。 　農家になってからはワインの原料用として、ヒトミワイナリー、アルフィオーレ、グレープリパブ リック等のワイナリーにブドウを出荷していました。そして2020年、アルフィオーレの目黒さんの勧 めもあり、アルフィオーレの醸造所を借りて１樽分だけ醸造することになったのがワイン造りの始ま りです。

・栽培について
圃場は人里離れた山奥にあり、側を流れる小川にはサンショウウオやホタルが生息しています。そ んな自然環境に配慮し、可能な限り有機栽培に準ずる栽培を行っています。（微小な害虫やダニの大 量発生を手で捕殺しきることは不可能なので、その時は周辺への飛散に気をつけながら殺虫剤や殺ダ ニ剤を使用します）。尚、有機栽培で認められたボルドー液は水生生物や、過剰な使用で土壌にも悪 影響を与えます。そのため、濃度を薄くしたり使用回数を少なくする試みを行っています。

一部の圃場以外は自分の圃場の周りに他の農地がないため（松林や耕作放棄地のみ）、外部からの 農薬の影響を受けることもほとんどないと思われます。その為ブドウの葉や実を食べる虫がたくさん 出てきます。栽培期間中の管理はほとんど害虫捕殺と言っても過言ではありません。現状、人の頑張 りが大きいですが、土やブドウの樹の状態が良くなり、いつかは害虫達とも共存していけたらいいな と思っています。

上記のような栽培管理ですので良質なワインブドウを栽培することはできないかもしれませんが、 環境負荷を最小にする努力をし、これからもワインを造っていきたいと思っています。