コッリ・アルプティーニ・ビアンコ[2023]ラシッチ【イタリア　アブルッツォ　自然派　オレンジワイン】

【コッリ・アプルピーニ・ビアンコ】
3種混醸による優れたバランスと絶妙な果皮のアクセント
​ 仕立てはコルドーネスペロナートとグイヨ。粘土質土壌。収穫は9月。
ステンレスタンクで自然酵母発酵、2023年はマセラシオンはペコリーノのみ5日間。 ステンレスで約10ヶ月間熟成後、ノンフィルターでボトリング。So2はほぼ無添加。

生産者は瓶底の澱を撹拌して開けるのをオススメしています。

  気軽に楽しめるマセラシオンタイプのアブルッツォビアンコ

​ クリーミーな雰囲気でレモン、マンダリン、ミント、シロップが合わさった爽やかだけど甘い熟れた香り。麝香のようなニュアンスがあります。 ​ とにかく口当たりが良い。まろやかで優しくコクもある果実味。 果実、酸、ほろ苦さのバランスが秀逸です。グラスの中でどんどんと甘く美味しくなっていきます。

しかしこのワインの魅力は何といってもその素朴さ。決して飾らない素顔のような滋味深さ、優しさ、穏やかさは変わっていません。深く考えて飲むようなワインではありませんが、どこかホッとするような魅力を持っています。逞しくも優しくもあるそんな温もりを感じる代えがたいワインです。

【リアルワインガイド77号】90点(2020年ヴィンテージの評価)
食事を美味しくするアブルツォ・ビアンコの果皮浸漬ワイン。グラスの中に引き込んでくる香りの魅惑。わずかな酸化が果実の気配を大きくなぞるよう。明らかな果皮浸漬由来の構成ながらタンニンが出涸らしのように浮き上がらず太く白い酸の張り出しが支えている。果実のエキスが平行線のように伸びていく心地よさ。余韻のビターさが果実の淡い香り戻ってくる。残像をひと際鮮やかに描き出す。