グレゴリー・ホワイト
スコットランド人の父とフランス人の母を持つグレゴリーホワイト。彼はパリで生まれ育ち、ジャーナリストとして働いていました。そんな彼が2000年に初めてボル ドー地方を訪れブドウ畑に足を踏み入れた瞬間、これまでに感じたことのない感動が一気に彼を襲い、気が付くと涙が溢れ自分を抑えることができなくなっていました。
そしてその日、直感的に自分は以前からブドウと特別な繋がりがあったのだと確信します。それから彼は10年間パリでジャーナリストとして働きながら、ソムリエやワインショップの店員としても働きました。
そして2011年、彼はジャーナリストの身分を捨て、ボーヌでワインの醸造を学び、2013年にクレモン・エロー県のすぐ南にあるアスピランに4.8haの畑を手に入れ、ワイン造りをスタートさせました。
彼のモットーは「自分が飲みたいワインを造る」こと。ボーヌでの勉強中、彼はヤニック・ペルティエの下で研修をしま す。彼はヤニックの作るワインの素材の掛け合わせと飲みやすさが気に入り、 自分のワイン造りにも活かしていきます。また彼は、食欲をそそるワインやテロ ワールを表現したワイン造りを目指しています。ちなみに個人的に好きな品種はガメイだそう。
葡萄は全て有機農法ですが認定はありません。畑の雑草は近所の羊とロバに食べてもらっているそう。収穫は全て手摘みで行い、ワインは自然発酵の後タンクで熟成させます。年間生産量は10000~12000本。畑は3つの区画に分かれており樹齢は、25~85年の古木まであります。2018年、新たに樹齢60年のカリニャンとシュナンソンの畑を購入。2019年にはクレレット、テレの畑も新たに植樹します。
そんな彼の造るワインはまさに生きたワイン、毎日気軽に飲めちゃいます。日本好きでとても優しいグレゴリー。新人ながらもワインには彼のセンスが光り、どれも素晴らしい出来です!