シャトー・テール・フォーヴ

シャトー・テール・フォーヴは、かつては名声を誇ったワイナリーでしたが、近年は打ち捨てられていました。フロントンを代表するブドウ品種、ネグレットの古木が植わるこのテロワールに目を付け、2019年、ボルドーで経験を積んだ当時25歳の若い醸造家、モーガン・ジュアンとニコラ・ボーデの二人が蔵を購入しました。
彼らは、有機農法への移行、地域の生物多様性に配慮した環境対策を行いワイナリーを新しい形で蘇らせました。
また、彼らの存在はこの土地を芸術的な場所にも変えました。彼らのワインのラベルは国際的な若手アーティストが手掛けています。新しい世代が集まり、ワインを味わい、音楽と創作を楽しむ、芸術の展示場としての役割を果たすようになったのです。
ワイン造りへの拘り
13ヘクタールの畑の収穫期間は2ヶ月間です。それぞれのブドウの木の成熟度を見極めながら、区画ごとに収穫を行います。収穫時に使用される亜硫酸塩も1〜2g/hlと僅かで、亜硫酸無添加のワインも製造しています。
ワイン造りは、人工酵母は添加せずに醸造時には可能な限りの人的介入を行わない形を取りますが、正確な温度管理と定期的な分析モニタリングでワインの発展を完璧にコントロールしています。瓶詰めの際には、ワインの自然なアロマを尊重する為、基本には清澄、濾過を行っておりません。