シャトー・オー・ロレット[2020]ピエール・アンリ・コザン【フランス　ボルドー　オーガニック　赤ワイン】

【シャトー・オー・ロレット】
葡萄：メルロー90％、カベルネ・フラン10％　　土壌：ランサックの粘土質
醸造・熟成：温度調節をしたステンレスタンクとコンクリートタンク。
天然酵母で６週間、発酵させます。ルモンタージュで優しく抽出します。 樽熟成。

味わい：紫がかった深みのあるガーネット。完熟した新鮮な果実の香り。 クリスプで口をいっぱいに満たすようなボリュームがあります。余韻はリッチでシルキーなタンニンを伴います。

今やフランス全土で第二位のオーガニック葡萄産地となったボルドー。かつて市場を席捲した評論家評価を意識したグランヴァン時代から脱却し本来の地酒としてのボルドーに回帰する動きが非常に注目されています。

海、川が近く地中海性気候であるボルドーは本来、その気候的、地理的条件からも自然なブドウ栽培を志すには困難が多い土地でしたが近年、オルタナティヴ・ボルドーとも呼ばれる造り手たちが土地、テロワール回帰した造りへと舵を切っています。

【テイスティングコメント】
スミレ、カシス、粘性を感じさせない瑞々しいチェリーのジュース。 タンニンがありながら、口の中で沈まず引き上げるような凛とした構造の美しさ。 密度がある構成、酸が導き後頭部に流れるような端正な流れ。 シンプル。鮮やかな紫、黒果実、酸のバランス。 タンニンが余韻まで口の中で貼りつくことなく涼し気に一本道となって流れる。 非公表ながら分析表ではトータルSO2ゼロ。 ゼロでこの完成度を見せられると新時代ボルドーの未来に期待せずにいられません。 ラベルがアレなのはご愛敬。 （2022年9月インポーター）