ロンガリコ
【湘南ワインセラーのコメント】
イタリア・シリリア島のナチュール『ロンガリコ』。なんとも、的を得たナイスなスタイルの自然派ワインです。シチリアのトラパーニ・アルカモの中の自然保護区域である"ファストゥケッラ"に畑を所有するワイナリーで、彼らの畑は標高400mに位置し、その畑より上では農業が行われていない為、今まで一度も農薬などの化学物質に害されていない場所です。
このワインを試飲して驚いたのが、シチリアっぽくない!とっても柔らかくて、やんわりとした口当たりが私好みで”これ、シチリア??”と、いい意味で、予想を反していたのです。インポーターさんも言っていましたが、シチリアというと、もっと、厚みや凝縮感が高く、温暖な気候由来の濃厚なワインを想像しますが、彼らのワインはまったく暑苦しくなくエレガント!!その理由は暑い時期も、海からのとても良い風が吹き、涼しく、現地の人々にとって避暑地のような場所となるからです。
同じくアルカモのナチュラルな生産者『アレッサンドロ・ヴィオラ』とは友人で彼に畑や醸造方を教えてもらいながらワイン造りを行っています。設立からまだ間もないのですがワインのバランス感覚が本当に素晴らしいのです!!自然酵母で発酵させ、So2は白ワインには極少量、赤ワインは完全に無添加で仕上げていますが、揮発酸や還元などのネガティブな印象は無く、独特な柔らかさと繊細さが感じられます。そして、明るくほっこりとした味わいです。
カタラット100%を3日間マセラシオンして栗樽熟成させた「カタルティコ」の完成度の高さは、衝撃的なインパクトで、ルーキーのワインとは信じられませんでした!! デイリーの「ノストラーレ」は、マセラシオンはしていませんが、あんずの香りや皮無しですが、カタラットらしいコクもあり、何とも言えない雰囲気持つ白ワインです。どちらも、ともに素晴らしくて、また飲みたくなる魅力的なワインでした!!