ジョアン・パト

1970年、ジョアン・パトはバイラーダ地区で自社製造のワインを自らボトリングして販売を開始。バイラーダ地区では初めての試みでした。その息子ルイス・パトは当時化学薬品会社の技師として働いていましたが1983年にジョアンのワイナリーを引き継いでワイン造りを開始。
ルイスはバイラーダのワイン造り、特にこの地の伝統的なブドウ品種バガ種の可能性に着目し、それまで粗削りだったバガのワイン造りを新たな視点で挑戦し2000年には世界的な評価誌ワイン&スピリッツ誌の年鑑でポルトガルのトップ生産者に位置づけられ、同時に彼の造るバイラーダのバガ種のワインもポルトガルを代表するプレミアムと評価されるようになったのです。
2004年には英国の評論家ジャンシス・ロビンソンがルイス・パトをヨーロッパのトップ25ワイナリーに選出したという快挙。
ルイスの娘、マリア・パトは父親からこの偉大なワイナリーを引き継ぐべく現在ルイスとともワイン造りを行っています。彼女は偉大な父ルイスへのリスペクトは当然、祖父ジョアンが現在のルイス・パトの原点になっていることに着目し、ジョアン・パトへのオマージュを込めてルイス・パトの新たなレンジ、よりナチュラルなワインレンジに祖父の名、ジョアン・パトを冠したワインを発表しました。