デ・フェルモ
義父からいきなり18ヘクタールもの畑を受け継いだステーファノが、
醸造所のスペースもなかったですし売れる確証も…なく、
毎年厳選したブドウだけで自ら醸し、残りの(大半の)ブドウは近所のワイナリー
に売ることにして、ワイナリーとしての活動をスタートします。
畑ではビオディナミを実践していますので、コストはそれなりにかかり、ブドウ
も収量よりも品質を重視しているため、沢山収穫できるわけでもないのですが、
アブルッツォは、イタリアでも有数のブドウに値段のつかない地域…
(もちろん、質の良し悪しに関わらず…)。
ブドウを売ったら、コストを全く回収できない(下手したら赤字…)なのに対し、 醸造したのなら薄利だとしてもトントンに収められる可能性は残されている…。
そのような状況で、ワイナリーを始めてから4年後の2014年に、アメリカ のインポーターと取引を始めることになり、まとまった量(年15000本!)を買う という約束で特別価格で出すことに。 その後も取引は順調に続いていましたが、2019年ヴィンテージで24000本もの 予約のオファーがあり1万本分多めに仕込んだにも関わらず一方的にキャンセル を受けてしまいました。
そこでヴィナイオータさんが、継続的に買い続ける約束をして特別価格にて 日本に輸入することに決定。
白はクリーンで、素直で、衒い(てらい)がなく、とても美味しい!
赤は軽やかでいて、葡萄のジューシーさをたっぷりと味わえるスタイル。 心地よいタンニンがアクセントになっています!
「こんな感じのワインで、~な値段だったら、ヒサト興味あるかな?」
とステーファノ。
低価格帯のワインが品薄気味の状況にとって救世主が出現となりました!!
ガンガン飲んでください