サンド・オン・シスト[2017]ヤウマ【オーストラリア　自然派　白ワイン】

【サンド・オン・シスト】
シスト土壌にビーチとまったく同じ質の砂が表土として覆っている非常にユニークな畑から生まれる、JAUMAの白を代表するフラッグシップとも言えるキュヴェです。

昨年のリリース直後（とは言えでも日本で4ヶ月休ませました）にあったタイトなミネラルが半分は解れ、その頑固さがそのまま旨味になった感覚があります。

ライムやレモン一辺倒だった個性は甘夏や八朔の様な、さのうが大きなシトラスへと変貌を遂げました。更には目覚め始めたネクタリンの味わい。シャープに描かれていてもか細さを感じさせていた輪郭は、膨らみながら迷いの無い力強さを見せています。

大袈裟な変化ではないのですが、着実な進化。ニューワールドに於ける、この品種の最右翼はやはりこれだなぁと、ごくりとせずとも存在感を放ち胃袋に落ちていく感覚に独り言ちてしまいます。


【ヤウマ】
2006年にオーストラリア最優秀ソムリエの栄冠に輝いたジェームス ダンビー アースキン。世界最優秀ソムリエを目指すかと思われていた彼がその栄冠に輝いた直後にソムリエを辞めた事は誰しもが驚かされました。ジェームスは既に決心していたのです。自分自身のワインを作る事を。フランス・イタリア・スペイン・オーストリア・ドイツで研鑽を積みながら本当に自身が作りたいと思うスタイルに辿り着く訳ですが、ジェームスのスタイルは今正に世界中でインパクトを与えています。