ペアレン・フォー・ディ・ザイエ・ペット・ナット[2018]ヴァインライヒ【ドイツ　ラインヘッセン　自然派　微発泡ワイン　白】

【ペアレン・フォー・ディ・ザイエ・ペット・ナット】
ワイン名の「豚に真珠」は、新約聖書「マタイ伝」第7章からの有名なことわざ。ことわざの意味とワインの名前の関係性は特になく、きれいな泡から美しい真珠をインスピレーションして付けた名前。

醸造・熟成：圧搾後、自生酵母で一次発酵をスタート。約20g/lの残糖の段階でボトリングして瓶内で二次発酵を終了させる。数カ月後にデゴルジュマンを行い王冠にて栓をする。

生き生きとしてフレッシュ。果皮浸漬したリースリングとジルヴァーナーから造られる。発酵途中で瓶詰め、僕はこの作業を現行犯逮捕って呼んでる。結果として、泡立ち、香ばしく、自然なうす濁りがあります。飲みやすくて美味しい。バイ・ザ・グラスで食欲を刺激して。ボトルなら、なお結構。

残糖ではなく甘く熟した蜜を思わせる花の香りから清涼な柑橘、白粉、レモンバーム、かぼす、がグラデーションを描く。現時点では果皮の風味はトップに感じず、この造り手ならではの焦点の上手さ。ムース状の質感を持つ泡立ちはペット・ナットとしては細やか。

柑橘系果実が淡く軽快に重なり合うが決して希薄ではなく、個々の果実の風味はしっかりと主張。レモネード的な酸味、果皮由来の収れんを伴う余韻。酵母の風味もなく極めて明朗、ドライで果実味が弾けるような表情を見せる。（2020年11月　インポーター）