GEKKO[2020]KIYO Wines 【日本　オレンジワイン】

【GEKKO(月光)】(坂爪さんからのメッセージ)
「GEKKO」（月光）はKIYO wines として初めてのリリースになりますが、前職時代の2018年に一度作っているワインになります。当時、私が非常に感銘を受けた東欧のオレンジワインがありまして、そのワインをオマージュして作ったのが「GEKKO 2018」（未リリース）になります。

2018は自分で管理した自社畑のシャルドネをボルドー液のみ3回の散布で、結実直後に袋に入れて育てた選抜ブドウのみで仕込みました。その為、生産本数も非常に少なく私の趣味と言えるワインでしたが、狙った通りのワインに育ったと思えるお気に入りのワインでした。ですので、私自身が納得のいくブドウが手に入ればまた仕込みたいと思っていました。2020年、有り難いことに無農薬のブドウを譲っていただくことが出来ましたので、品種は異なりますが、再度GEKKO を仕込むことが出来ました。

仕込みについては基本的に私が基準としているバイオダイナミックカレンダーと、名前の由来通り、「月の満ち欠け」に従って全ての作業を行っています。月の光（主に太陽と月と地球との位置関係による）の作用力を全てと考え、パンチダウンなどの人為的介入をほぼ行なっておりません。放っておいたものをただ絞っただけと言えるチャレンジングなワインです。

山形市、みはらしの丘の無農薬デラウェアを100%使用。収穫後、一晩冷却したブドウを全て除梗し樹脂タンクへ、圃場で自然発酵させた酒母を投入して醸し発酵7日間。そのまま静置して43日後の満月の日（実の日）にプレス。樹脂タンクで熟成させ、74日後の新月の日（実の日）にボトリング。およそ25ヶ月の瓶内熟成を経てリリース。亜硫酸無添加。アルコール12.0％ 生産本数1010本