サンジョヴェーゼ[2017]フレデリック・スティーヴンソン【オーストラリア　サウスオーストラリア　自然派　赤ワイン】

彼のワインはBarossa Valley【バロッサ ヴァレー】らしからぬエレガンスがありますが...最初のリリースから4年、ことエレガンスに関しては同地の大先輩Shobbrook【ショブルック】を完全に凌駕していますね。

それぞれのワインに共通して見出せるのは素直に表現される各品種個性、過度に凝縮していない果実味、シルキーなテクスチャー。全ての要素に於いて高い満足度を与えてくれる大いなる才能であると改めて感じさせてくれます。

【サンジョヴェーゼ】
数多くのキュヴェを醸すFrederick Stevensonですが、この品種だけは特に強いエレガンスを感じるのではないでしょうか。それもその筈で、このフルーツのみBarossa Valley産では無く、より高地にあるお隣の生産地区Adelaide Hills【アデレード ヒルズ】のもの。

勘の良い方ならお気付きかも知れませんが【コミューン オブ ボタン】のSangioveseなんですね。 此方も一部全房使用したステンレス発酵に大きな古樽熟成。Chianti Classico【キャンティ クラシコ】よりも明らかに赤いフルーツが豊富でライトなスタイルとなっており、ベリー フレーバーが強いVino Nobile di Montepulciano【ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノ】の方を意識させてくれます。

熟成を経てエレガンスはより高まり、同時に腐葉土や紅茶のニュアンスが少し出て来ました。美味。（ワインダイヤモンズさんより）