シャンボール・ミュジニー・1er・Cru[2016]ディジオイア・ロワイエ【フランス　ブルゴーニュ　赤ワイン】

例年は「レ・グロゼイユ」と「レ・グルアンシェール」の２つの畑からそれぞれ瓶詰めされるのですが、２０１６年ヴィンテージは、ご存知の通り生産量が少なくそれぞれのワインを造ることができなかったため２つをブレンドして「シャンボール・ミュジニー 1er・cru」を造りました！！

「グロゼイユ」は「すぐり（カシス）の実」という意味で、その昔、この畑にすぐりの木が植えられていたことに由来します。石がちな土壌。その名の通りカシスのアロマがとても印象的な、ふくよかなコクのあるワインです。年産約500本の限定作品です。

「グルアンシェール」というリウ・ディ名は、その昔、この畑にクルミ（当時のブルゴーニュの方言で「グルアンシュ」）の木が植えられていたことに由来します。シャンボール中心部に位置し、スパイスや動物系のアロマを伴う複雑なワインを生む土壌です。また、タンニンがまろやかでフィネスに富むテロワールといわれます。

【リアルワインガイド65号】９4点の高得点を獲得！！
例年造っている「グルアンシェール」と「グロゼイユ」はそれぞれ量が少なかったので、ブレンドして１erとした。香りは当然閉じている。しかし、黒い風味が静かな迫力を持ち、ミネラルが塊であることがわかる。口に含むと閉じているわ、硬いわ、縮こまっているわの劣悪三環境の中で､底の方に複雑で旨みの多い味とミネラルの上質感を覚える。また心地良く凝縮して酸が伸びながら完熟タンニンもガッシリ。熟成した時の調和感は見事だろうなあ。