セーテ
ローマから南に100kmに位置する町プリヴェルノ。
ローマとナポリのちょうど中間、海と山の間に位置するこの小さな町で、限りなく自由で自然なワインを造る若き造り手『セーテ』。
2013年に始動した『セーテ』は『レ・コステ』で働いていたリーダーのエミリアーノと、友人のアルカンジェロ、そして紅一点のマルティーナの3名で構成されています。
リーダーのエミリアーノは2010~2012年の3年間ラツィオのナチュラルワインの象徴とも言える先駆者『レ・コステ』のジャン・マルコ氏の下で働きます。
『レ・コステ』での経験は非常に濃密でした。
その影響でSO2を加えない自然なワインに魅了されました。
『レ・コステ』を退職し、これからの自分の生き方を考えていた時に、町のパブで飲んでいて、現メンバー、アルカンジェロ&マルティーナと出会います。
親族や知り合いの小さな畑を借りて彼らのプロジェクトが2013年からスタート。
2017年から醸造したワインの販売も始まり、デビュー。
このとき最初の顧客取得に一役かってでてくれたのが『レ・コステ』のジャン・マルコ。
彼主催のイタリアでのサロンに呼ばれ、試飲した関係者から大きな反響を得ました。ちなみにこのサロンの参加者はジャン・マルコらしくほとんどがフランスの生産者。
イタリアで参加した生産者はセーテとカンパニアのカンリーベロだけだったそうです。
ジャン・マルコからはワイナリーを始める時に
「お前がワインを自分で造る?そんなん怖くて考えたくないわ!!」
と言われたそうですが、
その後、大切なのはワインに何も加えない事だよ。」とエールを送ってもらえたそう。
ワインにもかすかにレコステのDNAが感じられます。