アレックス・クレイグヘッド(ドン&キンデリ)
【湘南ワインセラーのコメント】
南半球のナチュラリスト『アレックス・クレイグヘッド』(DONキンデリ)。あの衝撃的なピノ・グリのオレンジワインの作者としての出会いが始めでしたが、酸化防止剤無添加の「マーティンボーロー・ピノ・ノワール」もこれがまた私にとって衝撃でした!!!
湘南ワインセラーを始めた年の2003年ころ、うちのお店だけで、数百本の販売記録となったNZのピノ・ノワール『アラナ・エステート』というワイナリーがあります。そこの醸造最高責任者に32歳にして抜擢されたアレックスが、その偉業とは正反対ともいえる、”本当に自分の為のワイン”を造るためスタートしたのが「DON」です。
このピノ・ノワールはありえません!!「最高のピノを造る」というアレックスの熱い想いが伝わってきます!マーティンボロには、DRCのラ・ ターシュのクローンを持ち帰って植えたという噂のピノ・ノワールがたくさんあり、現地では「ゴム ブーツ クローン」と呼ばれ、長靴に苗木を隠して持ち帰ったというのが有名な話しらしいということを『ドン』の「マーティンボーロー・ピノ・ノワール」を飲んで思い出しました。
黒系果実の少し凝縮して、濃いめのカラー、動物っぽいニュアンスが若干混ざるあたりが、ピノ・ノワール好きにはたまらない「ウンチク」と「本格的な味わい」です!!
そのピノ・ンワールをアレックスは茎までの完熟を視認して手摘みされたフルーツを約70%全房発酵。日本向け、亜硫酸無添加です。これは、ブルゴーニュファンにも飲んでいただきたいと思います!!!
【インポーター情報】
シドニー生まれのアレックスクレイグヘッドは幼少期にニュージーランドに移住。クライストチャーチで育った彼はキャリアを料理人としてスタートしました。2001年にシェフとして西オーストラリアのスワン ヴァレーに移り住みましたが、同地で多くのワインを味わい、醸造家と密接な繋がりを持った事でワイン造りへの情熱が目覚め始めたそうです。
ワインへの熱い想いは彼をキッチンから切り離し、ニュージーランド リンカーン大学への誘います。そこで醸造学と栽培学を修め、フランス・イタリア・スペイン・アメリカ・カナダと各国でビンテージを含めた全プロセスを叩きこむ事になるのです。世界各地を巡りながら様々なスタイルのワイン造りを体験し、2011年にようやく生まれ育ったニュージーランドへ戻って来たアレックスには一つの野心がありました。それはニュージーランド最高の「ピノ」ファミリーを作り上げる事。
ワイララパにあるマタヒウィ ワイナリーを経て若干32歳の若さでアラナ・エステートの醸造最高責任者に抜擢されたのは情熱のみならず、マタヒウィを一躍スターダムに伸し上げた彼の手腕が評価された結果です。マーティンボローの雄アラナ エステートを率いつつアレックス自身が本当に自分の為に作りたいと願ってスタートしたレーベル。それがドンです。
今は亡き祖父の名に込めた彼の想いワインの味わいに反映され、未だオーセンティシティが蔓延する同国市場に一石を投じ、大きな波紋を呼んでいます。