ファビオ・ジェア

バルバレスコの変人な造り手です(笑)
2.5ヘクタールしか畑はないのに、樽ごと、アンフォラごとにワインの名前を変えるのでワインがものすごくたくさんあって、各ワインの量が少ない。
赤ワインのドルチェットかバルベーラ。
ロザート・フリッツァンテも他にないタイプなので面白いです。
ファビオ・ジェアは地質学者として博士号を取得し、大きな企業に勤めていましたが、200種以上のブドウを栽培・研究していた彼の祖父が亡くなると、その農地を守るために退職。
彼がワイン造りを始めたのは2009年。
イタリアのピエモンテ地方、バルバレスコに森を含め約2.5haの畑を所有し、彼ひとりで管理しています。
バルバレスコの畑にはネッビオーロ、ドルチェット、バルベーラを、アスティ地区の畑にはグリニョリーノを植え、現在では約17種のワインを6000程生産。
化学肥料・薬剤は使わず、銅と硫黄、エッセンシャルオイル、植物を煮出した液を撒くのみ。
収穫は手摘みで行い、エンジンを使う機器は極力使用しません。
ブドウの枝をワイヤーに固定する際は、金属やプラスチックではなく柳の蔦を使用しています。
彼は植物への理解をとても大切に考えており、ブドウの樹を深く観察することからはじめ、長い時間をかけて作業し、できるだけ樹が自由に生きられることを重視しています。
エチケットを貼るのも、タグの紐を結びつけるのも、全て手作業で仕上げています。
