ヴィラヌエヴァ[2018]ヴィーノ・アンビズ【スペイン　マドリード　自然派　マセラシオンワイン】

【ヴィラヌエヴァ】
Villanueva種はMalvasiaから派生した変種と言われており、DNAはAralije【アライエ】と同一です。何れにしてもこの品種はバンチが小さくて皮も薄く、生産性が低く病害に弱かった為に古くからブレンド用として軽視されて来た歴史があります。

酒精強化ワインに放り込まれて来ただけの、特別なクオリティを示さないブドウと考えられて来た訳です。そんな「虐げられてきた」ブドウにFabioが愛情を注がない筈も無く、果たして2017年から極少量のロットが醸される様になりました。

手収穫されたフルーツを、素手で絞ってステンレスタンクでマセラシオン。極小のバスケットプレスにてプレス。アンフォラに移して半年の熟成、ボトリングとなっています。柚子とレモンのアロマに加えテクスチャーに丸みが出て、アップルティーの様な香りが出て来ました。

日本に到着してから2年も寝かせていたVillanueva【ヴィラヌエヴァ】。ファーストリリースの頃とは全く違う、マスカットや紅茶の様なニュアンスが出て実に美味しく進化してくれました。共に到着してから直ぐに開けず、出来ればボトルを立てて10日以上は休ませて飲んでみて下さいね（最近つとに感じるのですが、彼のワインはデリバーの直後に開けられるのがどうも苦手の様です）。