ヴェルシオン・スッド[2022]フレデリック・コサール【フランス　コート・デュ・ローヌ（ブルゴーニュ）　自然派　赤ワイン】

【ヴェルシオン・スッド】
色合いは透明感のあるガーネット色。クランベリー、ドライアプリコット、シャクヤク、メントールの香り。ワインは艶やかかつスマートで上品なストラクチャーがあり、ジューシーな果実味に溶け込む塩気のある旨味、鉱物的なミネラル、キメの細かいタンニンが骨格を形成します。

収穫日は9月5日とブドウが早熟だった。収量は30 hL/ha。ブドウはジゴンダスの生産者をやめヴァントゥーのビオ生産者ローラン・ロジェール一本に絞った。ワイン名は「フレッドの南バージョン（フレッドのスタイルで仕込んだ南ワイン）」という意味でVersion Sudと名付けられています。この年からエチケットのデザインがジャン・ジャック＝センペからAlexis Laronze（アレクシス・ラロンズ）に一新。SO2無添加、ノンフィルター。

2022年からラベルのデザインを一新。前年までのワイングラスと月の落ち着いたイメージから、羅針盤と太陽をモチーフにした明るい南らしいイメージに変えた。デザインを担当したのは、エムやシーのエチケットも手掛けた Alexis Laronze（アレクシス・ラロンズ）。羅針盤（太陽）の真ん中に描かれているのは南仏のシンボルであるセミで、ロゴ Version の語尾 N が羅針盤の北、そして Sud の頭文字 S が南を示すような細かい仕掛けが施されている。


【湘南ワインセラーのコメント】
フレデリック・コサールの新たなる挑戦
南仏シリーズ「キュヴェ・セー」入荷

ブルゴーニュにおいて『ドメーヌ・シャソルネイ』を通じ、自然派の新たな地平を切り拓いたフレデリック・コサール。

そのワインに魅了され続けてきたファンにとって、彼がドメーヌを手放したことは大きな衝撃でした。

しかし――コサールの探求は終わっていません。

舞台を南仏へと移し、新たなテロワールを背景に、これまで培ってきたブルゴーニュ的精密さと透明感を見事に表現しています。

今回ご紹介する「キュヴェ・セー」は、その真価を物語る一本。

一口含めば、ピュアでしなやかな果実が織りなす調和に驚かされます。

軽やかさの奥に漂う緊張感、そしてミネラルの響きは、まさにコサールがブルゴーニュで築いたスタイルの延長線上にあります。

決して派手ではなく、しかし深く心に刻まれる味わい。

それは「やはりフレッドは天才だ」と再認識させてくれる傑作です。

ブルゴーニュのコサールを愛した方にこそ、ぜひ手に取っていただきたい一本。

南仏という新たな舞台で再び輝くフレデリック・コサールの世界をお楽しみください。