ピノ・ノワール・ノースバーン[2021]サトウ・ワインズ【ニュージーランド　自然派　赤ワイン】

【ワインレポート94点】(2017年ヴィンテージの評価)
ダークチェリー、ブラッドオレンジ、ドライハーブ、熟度がやや高めで、ストラクチャーがしっかりしている。シルキーで、流水のようによく動くしなやかなテクスチャー、タンニンのグリップがあり、うまみのエキスが凝縮されている。ジリジリと続くデリケートなフィニッシュ。100%除梗。新樽18%で18か月間の熟成。3597本。

【ピノ・ノワール・ノース・バーン】
●セントラルオタゴ、ノースバーンに位置するNorthburn Vineyard（有機栽培）からのPN（クローン115とクローン６）。リース契約終了の為2021年が最後のリリース。ブドウは全て除梗され、自然醗酵、20～24日間のマセレーション。バスケットプレスで極めてソフトに圧搾されブレンド後フレンチオーク（26％新樽）で15ヶ月熟成。マロラクティック醗酵は熟成期間中に完了。ラッキング後ステンレスタンクで更に1か月の熟成。ラッキング時と瓶詰前に合計17ppmの亜硫酸を添加。

近年稀に見る冷涼な年となった2020ヴィンテージとは異なり、平年より少し温暖な気候になったと言える2021ヴィンテージ。 比較的温暖な気候によって発芽・開花のタイミングは早まったものの、それに続いた気温の低下と頻発した突風など厳しい条件下により最終的に出来上がったブドウは全体として小ぶりな果房となった。夏から初秋にかけての理想的な天候のおかげで、ブドウは良好なヴェレゾン期を過ごすことができた。 迎えた収穫シーズンは、その後半にかけて降った雨や寒気のために多くの労力を必要とすることになったが、出来上がったワインはチャーミングでピュアな果実感を持ちつつも、滑らかで上質なタンニンを併せ持つ適切なストラクチャーを備えたものとなった。

南西向きの斜面に位置するノースバーンの畑で、佐藤夫婦の手によるビオディナミ栽培。全て除梗され。自然醗酵およびマセレーション。バスケットプレスで圧搾され、オーク樽で17ヶ月熟成（新樽21%）。瓶詰め前にトータル 12ppm の亜硫酸を添加。無濾過、清澄不使用
ピノ・ノワール ノースバーンは佐藤さんご夫婦が自らの手でビオディナミ栽培を行っているリース畑からのピノ・ノワール。近年満足のいく収穫量に届いておらず、反対にそのクオリティは高まるばかりでリリース即完売が続いているキュヴェです。