シャサーニュ・モンラッシェ・コンシ・デュ・シャン[2021]ユベール・ラミー【フランス　ブルゴーニュ　白ワイン】

こちらはノーマルキュヴェですが、密植ヘクタール１４０００本！！！！

醸造：手摘み、小さなケースで葡萄を運搬。プヌマティック（空圧）式プレスでゆっくりと圧搾。デブルバージュ（前清澄）せず。300リットルと600リットル（ドゥミ・ミュイ）の樽で発酵。（ヴォージュ産、アリエ産、トロンセ産…新樽比率0％、1～9年樽使用）。温度管理をしながら90日間発酵。バトナージュせず。熟成：熟成がゆっくり進むように低い温度で熟成させます。樽でマロラクティック発酵。17か月熟成後、重力で瓶詰め。

味わい：若々しい緑がかった黄金色。軽快で繊細、若く新鮮な果実の香りが全開です。テクスチャーが偉大なワインを想起させてくれます。特筆すべきバランスの良さ、完熟しています。ミネラルを伴いとても綺麗な余韻へと長く続きます。

【インポーターテイスティングコメント（2018年ヴィンテージ）】
甘露な柑橘に少し清涼なシダ、フレッシュな白系果実。個々の要素ではなく絡み合うように調和した世界観。アタックに派手さは感じさせない。大らかな構造になりがちな村名シャサーニュとしては異質な程に構造が細かくミクロ微粒子的な酸が躍動するように巡らされている。構造の細分化に対して果実と酸の広がりがまだ追い付いていないのは密植化への移行段階だからだろうか？

密度のある果実が後半にかけてサラサラと口の中で霧散していくグラデーション。平面的な世界に奥行きが加わり三次元の世界へと移行する。アタックで判断しないラミー愛好家なら、半年ほどの我慢で大きく花開きそう。