プルミエ・ジュ[2023]ドメーヌ・フォン・シプレ【フランス　ラングドック　自然派　赤ワイン】

【インポーター情報】
色合いは透明感のあるルビー色。ザクロ、モロヘイヤ、プラリネ、潮の香り。ワインはピュアかつチャーミングで、滑らかな果実味に繊細な酸、洗練されたミネラルの旨味、優しいタンニンがきれいに溶け込みます。

収穫日は9月5日、6日とブドウが早熟だった。収量は日照りにより30hL/haと減収だった。前年同様にフレッシュ感を出すためにタンクで熟成させた。ワイン名は、グルナッシュのセニエの際に流れる最初のフリーランジュースからヒントを得てPremier jus（最初のジュース）を名付けた。SO2は無添加、ノンフィルター。

収穫したグルナッシュを直接プレスしたジュースに全房のカリニャンを漬け込みアンフュージョンのように仕上げたフォン・シプレのヴァン・ド・ソワフ。2023 年は、厳しい日照りの年で収量が少なかった。前年同様にプリムールのフレッシュさを出すために熟成を樽からセメントタンクに変えた。熟成中還元していたので、瓶詰前に Aération（空気を含ませ還元を飛ばす作業）を行ないながら澱引きをし、さらに 1 ヶ月タンクでワインを落ちつかせてから瓶詰めを行なった。

出来上がったワインはピュアかつ果実味がチャーミングで、前年が弾けるようなキュートな味わいだったのに対し、今回はブドウの収量が少ない分旨味をしっかりと感じる落ち着いた味わいに仕上がっている。ロドルフ曰く、ワインはエレガントなヴァン・ド・ソワフなので、例年のように果実感を今飲んで楽しんでもらっても良いが、今回は味わいが少ししっかりとしているので、少し待って繊細なタンニンの収斂味がこなれてから飲むのもお勧めとのこと。