S[2024]ドメーヌ・フォン・シプレ【フランス　ラングドック　自然派　赤ワイン】

【インポーター情報】
濁りのある黒みを帯びた深い紫色。ダークチェリー、カシス、黒オリーブ、インクの香り。フルボディ。ワインはリッチで濃厚な果実味がしなやかに広がり、塩気のある凝縮したコクと繊細な酸、キメの細かいタンニンが余韻を優しく引き締める！

収穫日は9月7日と例年並みだった。収量は開花時の猛暑と日照りにより20hL/haと大幅減収だった！2024年はブドウのアントシアニン（色素）が濃い年だった！前身はシャソルネイ・ドゥ・スッド。フレデリック・コサールを仕込み方法をそのまま継承し、Sのコンセプトである「繊細かつ豊かでリッチな味わい」に仕上げた！ワイン名はSyrah（シラー）の頭文字を取って名付けられている！SO2無添加、ノンフィルター！

【湘南ワインセラーのコメント】
先月入荷した『フォン・シプレ』の「Ｓ」を試飲したのですが……

あ・り・え・ま・せ・ん・！！！！！

３千円台前半でこの完成度。
レティシア、真面目すぎます（笑）

師匠であるフレデリック・コサールが
「彼女はセンスがある」と太鼓判を押していたのも納得。

実際に味わうと、「センスがある」なんて一言では収まらない――
むしろ、“感性の塊”のようなワインでした。

スタッフの間でも、「Ｇ」は毎年安定してるけど「Ｓ」は年によって印象が変わるから、 今年はどうなんだろう？と、みんなで検証。

恐る恐る開けた瞬間から……空気が変わりました。

グラスの中に広がるのは、黒くて艶のある液体。
カシスやシダー、湿った土、そしてスパイシーなブラックペッパー。
典型的なシラーの香りながら、すでに完成された調和が感じられます。

そして――ひと口飲んだ瞬間、全員が無言。

「なにこれ……上のキュヴェ詰めてない？」
と思うほどの格違いの美しさ。

濃密でありながらツヤのある果実、
熟度と酸のバランス、立体的なボディ、
それらすべてが完璧な球体のようにまとまり、すっと喉を通り抜けていく。

まるで今がちょうど飲み頃のクローズ・エルミタージュを味わっているよう。

ただ濃いだけではなく、透明感と清楚さをあわせ持つ――
シラーの中に、ピノ・ノワールのエレガンスが宿っているのです。

「ピノ好きだけど、高くなったし、違う驚きはないものか？」 そんな方にぜひ飲んでいただきたい一本。

シラーにはこれまで人を寄せ付けないような剣のような美しさを感じましたが どこかそういう凛とした佇まいがありながら、明るい朗らかさもあり 【濃いけど】透明感と清楚さがある！！

特に今年は、温暖化で完熟した葡萄の恩恵を受けた 土壌の旨味とミネラルがたっぷり詰まった『フォン・シプレ Ｓ』が最高でした。

この秋、ブルゴーニュ好きの新しい愉しみとして、 シラーの世界を再発見するきっかけになるはずです。

――これは間違いなく、大傑作のＳ。