シャサーニュ・モンラッシェ・レ・プラント・モミエール・ルージュ・ＶＶ[2019]バシェ・ルグロ【フランス　ブルゴーニュ　赤ワイン】

【シャサーニュ・モンラッシェ・レ・プラント・モミエール・ルージュ・ＶＶの情報】
セパージュ：ピノ・ノワール100％（マッサル選抜）　　樹齢：1946年に植樹　　
面積： 0.6ヘクタール　　土壌：南東向き。粘土石灰質
収穫：すべて手摘み　　除葉：コルドン・ロワイヤル
醸造：低温浸漬を5日間、アルコール発酵12日間、発酵後浸漬5日間。低温状態で樽に移し、シュール・リーの状態で１４か月熟成。（樽熟成12カ月、タンク熟成2カ月）。すべて樽熟成（新樽比率25％）。

特徴：長期熟成能力に秀でたワインです。シャサーニュ・モンラッシェ村で古木のピノ・ノワールを見つけることは並大抵のことではありません。

私たちはクリスチアンの祖父ジョセフ・バシェが植樹したこの古木を護り続けています。１級畑Abbaye de Morgeotのましたに位置する素晴らしい立地で、石灰がとても強い土壌でとても早熟な区画です。樹齢の高い古木はテロワールの個性を完璧に反映します。

かなりの割合で不揃いの粒、ミルランダージュが起こり、小粒で薄い果皮の葡萄からは極上のタンニンが生まれます。これは素晴らしい葡萄です。エレガンスを保持するために全て除梗して、優しく繊細に醸します。バットでの醸造は17日間、その間の介入はほとんど行いません。

この全てが力みの無い自然な力強さと滑らかさを兼ね備えたタンニンを引き立てます。そして深みのある色調と余韻まで長く続く黒系果実を生み出しています。熟成によってこの個性は更に際立ちます。


【2020年2月インポーターより】
ストイックな構造を思わせるタンニンの風味だがダークチェリーを想起させるほどに甘く熟しています。ゆったりとした果実の流れ、シャサーニュ・ルージュの古典的なイメージに反してたっぷりと前方に進むように広がる。タンニンが綺麗に同調して口の中で流れる。噛み応えのある構造のある果実、奥行き。

ただ飲みやすいだけではなく、骨格の美しさがあり、それでいてシャサーニュ赤の難解さがない。土壌的な要因も含めて、ブラインドでコート・ド・ニュイ南部のバランスを思わせる。余韻にかけて果実が口の中でほどけていく美しさも見事です。隠れた傑作。(2017年ヴィンテージ)