アンフリュアンス・ブリュット[NV]ミニエール【フランス　シャンパーニュ　白　泡】

【アンフリュアンス・ブリュット】
アンフリュアンスとはフランス語で「影響」。ジャック・セロスから受けた大きな「影響」を名前に込めたドメーヌの看板キュヴェ

野生酵母で樽発酵・樽熟成。樽内でのアルコール発酵終了後、引き続きシュール・リーの状態で8ヶ月間樽熟成。新樽は用いずに全て中古樽を使用。マロラクティック発酵は行わず、樽熟成後は濾過や低温安定化も行わずにティラージュして瓶内二次発酵へ移行。その後、澱と共に熟成させるマチュラシオン・シュール・リーを行う。

現行ロット：二次発酵とマチュラシオン・シュール・リーの期間はトータルで44ヶ月。2019年6月ティラージュ。2023年2月デゴルジュマン。リザーヴワインの比率は26%、ドザージュはゼロだが、残糖が4.5g/l程度あり。アルコール度数12度。ガス圧7.1気圧。

味わい:力強く複雑な香りは豊かなミネラル感が表現されている。アタックは素直で、酸の乗った口中は全体としてパイナップルやバナナ、マンゴーなどの黄色い果物思わせる複雑な風味と焙煎のノートが感じられ、フィニッシュには心地良い柑橘果物と樽の風味が余韻に残る。

【ワインレポート山本昭彦氏94点】
影響を名前に込めた看板キュヴェ。柑橘、パイナップル、マロンクリーム、ほのかにトースティだが、空気に触れて調和する。焼いた塩、ジンジャーブレッド、活力のある酸、スレンダーだが、クリーミィなテクスチャー、ピンポイントの泡。57か月間の瓶内熟成が精妙なハーモニーをもたらしている。エントリーでありながら、通常のヴィンテージに匹敵する熟成感がある。