エム[2022]ラ・ボエム【フランス　オーヴェルニュ　自然派　白ワイン】

【エム】
少し濁りのある淡い黄金色。熟れたグレープフルーツ、サンダルウッド、ニワトコの花、鉱石の香り。ワインはピュアかつ静謐。白い果実の優しいエキスに鉱物的な旨味がぎっしり詰まっていて、穏やかな酸と共に滋味深いミネラルが長く余韻に残る。

収穫日は9月20日と完熟限界まで待った！収量は春の遅霜と日照りにより27hL/haだった！買いブドウはミュスカデのビオ生産者ダミアン・リノ―から！ワインは全て現地で仕込んでいる！ダミアン・リノーがこの年で引退したためこれがボエムの最初で最後のミュスカデとなる！ワイン名はミュスカデの頭文字を取って名付けた！残糖は2g/L。SO2無添加！ノンフィルター！

ボエムが仕込む最初で最後のミュスカデ「エム」。樹齢 60 年のセレクション・マサールで、畑は今やミュスカデの最高峰と言われるジェローム・ブレトドーと同じ Gorges 地区にある。ブドウの収穫は全てボエムのチームが行い、醸造はミュスカデの伝統に沿って行うために、ダミアン・リノーのガラス加工の地下タンクを借りシュール・リーで仕込んだ。一時、ダミアン・リノーが発酵のスタッグを心配して醸造に介入しようとしたが、パトリックは自ら以外の者がタンクに触れることを一切禁じた。

シュール・リーによる旨味と「ガブロ」と呼ばれる斑レイ岩由来のミネラルを多く含んだピュアなワインが出来上がった！味わいは、まろやかかつ静謐で、ミュスカデとしては重心が低く落ち着きがあり、余韻に滋味豊かなミネラルが長く残る、まさにパトリック節が冴えわたる逸品だ！滋味豊かなミネラル感は貝料理全般との相性が良さそうだ。


【湘南ワインセラーノコメント】
格別な存在のオーヴェルニュの『ラ・ボエム』。
今回はボエムが８アイテムも入荷して秋のワインライフが格段と楽しくなりそうです！！

店頭でも、オンラインでもご指名買いが多い生産者ですが、最近始めたネゴシアンラベルのおかげで人気が拡大しています！！いつも、試飲して、感動作の数々に改めて、彼は芸術家のようだな～っと楽しくなりますが、今回もあれも。これも、全部良い～～～　魅力あふれるボエムの世界でした。特におすすめはピノ・ノワールの「ペー」で自分の中に眠るブルゴーニュ熱にヒットしました！

彼の実直な性格と美味しいワインを造るための畑や葡萄への探求心の賜物。いつもワクワクさせてくれるパトリック・ワールドへようこそ！

全国の酒屋さん、飲食店さんが

「あるだけ欲しい・・・」

「出来るだけ多く・・・」

と、インポーターさんに熱狂的なオーダーが集中する造り手です。

◇ジー[2023]
少しの揮発が◎でレモンやライムのような柑橘系の清涼感と合います！キュッとなるような酸を感じる魚貝類と揚げ物にぜひ！！

◇セーセー[2023]
熟した白桃や南国のフルーツ感がジューシーでジュワっとしたドリンカブルで果実味たっぷりの瑞々しい白ワイン。

◇エム[2022]
白い花やグレープフルーツのようなさわやかな香り。ミネラリーな香りも。ミュスカデのタイトで引き締まるミネラル感とエネルギーを感じる。体に染み渡るようなじわ旨ワイン。

◇ジェー・エム[2023]
ゲヴェルツの華やかでライチや紅茶、かなりフルーティーな香り。紅茶のようなタンニンは柔らかく、味わいも華やか酸は穏やかで、果実味強めのめちゃおいしいオレンジ！

◆モル[2022]
香りも味わいもザクロやアメリカンチェリーなどの小粒の果実。かなりジューシーで程よい酸でモル好きな方が大好きな味！！最近の中で今年のが好みです。かなりジューシー。

◆ペー・アー[2024]
微々々発泡ぐらいのピチっと感があって直ぐに消えます。アセロラみたいに、ジューシーで軽やか。ピノドニスの青っぽいスパイシーさもほんのりあってピノ・ドニス好きな方は必須！！

◆シュペール・ベー[023]
ガメイの色気があり。カシスっぽさがあり、ジューシー。程よいタンニンがあり、最後にチョコのようなニュアンスが出てきてすごくおいしい。

◆ペー[2023‐2024]
薄旨で梅カツオ出汁の感じがピノ・ノワールらしく、程よいタンニンと果実味もしっかりあります。キノコや枯れ葉のようなニュアンスがあり自分の中に眠るブルゴーニュ熱にヒットしました！かなりおすすめです。

良い意味での攻めた感があり、マニア向けだった『ラ・ボエム』ですが、年々洗練性が高まり、アーティスティックなワインを生み出しています！なんとなく芸術鑑賞をするような気持になってお飲みください！！