ピノ・グリ・シュタイネール[2023]ガングランジェ 【フランス　自然派　白ワイン　アルザス】

【ピノ・グリ・シュタイネール】
色合いは透明感のある黄金色。カリン、ドライイチジク、レーズン、ハチミツの香り。ワインはリッチかつスパイシー。完熟したブドウから来るふくよかなアルコールの甘み、ドライフルーツのフレーバー、噛み応えのある凝縮したミネラルが口の中を満たします。

収穫日は9月18日と例年並み。収量は45 hL/haと例年並みの量を確保できました。残糖は2g/L。畑はグランクリュだがグランクリュの申請に価値を見出さないガングランジェは敢えてVdFに格下げしてリリースしています。グランクリュ・シュタイネールのアラゴナイト土壌から来るミネラルはSteinert（石）のように硬くパワフル。SO2無添加、ノンフィルター。

2017年以来6年ぶりのリリースとなるピノグリ・シュタイネール。敢えてVdF でリリースしているがブドウはれっきとしたグランクリュ畑のピノグリ。AOC アルザスの保護品種のシルヴァネール、リースリング、ゲヴュルツトラミネールは AOC がないと品種名を名乗れないが、ピノグリは VdF でも品種を名乗れるため、VdF でリリースしている。

2023年は、猛暑と日照りにもかかわらず比較的収量に恵まれた年。品質的にもブドウがしっかりと完熟した当たり年だった。醸造は、多くのキュヴェが発酵に苦労する中ピノグリは例外だった。出来上がったワインは、パワフルでボリュームがあり、アルコールから来るほのかな甘さとピノグリらしいフュメ香、そしてアラゴナイトの土壌から来る噛み応え十分なミネラルが一体となり余韻に長く続く。

ガングランジェ曰く、軽く10 年は寝かせられるポテンシャルがあり、今飲むのは若すぎて少しもったいないとのこと。まさにモンスター級のワイン！