フジマル醸造所
大阪には、すでに120年を超えるブドウ造りの歴史があり、生産量も全国トップクラスだった時代もあります。
しかし、都市化が進み、ブドウ畑は宅地に変わり、農家さんは街で働くようになりました。その結果、多くの畑が耕作放棄地となり、大阪のブドウ畑は今では減少する一方です。しかし、それでもまだ大阪には多くのブドウ畑があり、大阪でワイン業界に身を置くものとしてワイン産地が消えゆくのを黙ってみている訳にはいきませんでした。
私たちは、大阪府柏原市で2010年から耕作放棄地を中心にブドウ栽培をスタート。その後、耕作依頼は増え続け、2haを超えるブドウ畑を管理するまでになりました。
一年でも放棄された畑は、雑木などが入り込み、再び栽培を再開するのは費用のことを考えるとかなり困難になります。いちワイン業界の人間として何とか次の世代へワイン産地としての大阪を引き渡したいと思い、大阪で長年育てられているデラウェアを中心に苦戦しながらもブドウ栽培を続けています。 (ワイナリーより)